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太陽熱温水器のお湯が出ない誤った認識

ここでは、太陽熱温水器のお湯が出なくなる理由を説明します。
皆さんは、きっと、中は押し出し式になっていて、水道から沢山水を出せば、中のタンクが一杯になって出てくると思っているでしょう。
しかし、そういう構造でお湯が出るようにはなっていませんので、太陽熱温水器のお湯が出なくなる理由は全く違います。
ひどい人になると、水を沢山出すと、横のパイプからこぼれるので、パイプの口をふさいで更に水をジャブジャブ流し込みますが、全く駄目です。
太陽熱温水器は、さっきのコップのような構造になっていますから。

太陽熱温水器の構造誤り

太陽熱温水器のお湯が出なくなる原因

たとえば、コップに曲がるストローを逆さまに挿しますね。
挿したままの状態では、中の水は出てきません。(左図)
しかし、右のようにストローの中の空気を吸って、一度水を通してしまえば、後は放っておいても、水は出てきます。
実は、太陽熱温水器で、お風呂へお湯が降りない(お湯が出ない)理由(原因)は、この左図のようにストローの中の水が無くなってしまった状態なのです。
なぜ、ストローの中の水が無くなってしまうのか?それは、コップの水が無くなるまで、ストローで水を出してしまったからです。
最後、ストローが「ズズーッ」と音を立てるまで、水を吸い出してしまったからです。
心当たりありませんか?
えっ?そんなに簡単に太陽熱温水器からお湯が出てこなくなるんじゃ、大変だと思うでしょ。

太陽熱温水器の下から上

実は、実際には、太陽熱温水器のお湯の吸出し口は、コップの途中についているんです。
つまり、こんな風になっています。

太陽熱温水器の取水口

太陽熱温水器のお湯が出なくなる配管の問題

それじゃ、どうして太陽熱温水器からお湯が出なくなるんだ?って理由ですけど。
太陽熱温水器から風呂への配管が問題なんです。
「水位より上に行くような配管をすると、中に水が通っていないと、水が落ちないから」
理由はコレしかありません。
どんなことがあっても、下から上に上がるような配管は駄目。
太陽熱温水器は大抵、屋根の頂上についているでしょう。
これには理由があって、屋根の上から裏側の風呂場への配管をするのに、
屋根を上るような配管はできないからなんです。
屋根の辺りは自由度があるので、大丈夫なんですけど、風呂場内の蛇口付近が問題です。
大抵、蛇口と言うのは、下から上へ伸びてますよね。
だから、この、下から上への高低差が結構あると、この部分に溜まった水を押し出すことが、
出来なくて、お湯が出なくなるんです。

太陽熱温水器の下から上

冬場の凍結の問題

配管内を水が通らなくなると言う意味では同じですが、単純な理由ですね。
太陽熱温水器から風呂への配管が凍ってしまって、水が落ちてこない
ちょろちょろしか出てこない。
このような場合、ちょろちょろでも出していると、太陽熱温水器からのお湯が流れ込み、配管内の氷を少しずつ溶かしてくれますので、だんだんとお湯が出てくるようになります。
全く流れてこない場合は、あきらめて次の日の日中に出してみましょう。
太陽熱温水器への配管も凍る可能性があります。配管の元の水道栓を開け閉めしてみましょう。
配管の凍結を防ぐには、断熱強化しかありません。施工業者が行った断熱材では足らないので、その周りに更に断熱材を巻きましょう。
配管を暖めるヒーターもホームセンターなどに売られています。温度が低くなったら、スイッチが入る構造になっています。それらを取り付けるのも良いでしょう。

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